台湾の蔡英文総統は12日、訪台したスウェーデン議会と欧州連合(EU)欧州議会の合同議員団とオンラインで会談し、ロシアのウクライナ侵攻を受け、民主主義強化で協力することが一層重要になったとの認識で一致した。総統府が明らかにした。
蔡氏は「権威主義が拡張し続けており、民主主義陣営は協力を深める必要がある」と指摘。議員団のボリアナ・オーベリ代表は「中国は台湾に対する統一の脅威を絶えず与えている」と述べ、台湾の自由と民主主義を共に守っていくと強調した。
台湾の外交部(外務省に相当)などによると、中国は事前にスウェーデン側に対し訪台を中止するよう求める書簡を送ってきたという。蔡氏は新型コロナウイルス感染者と接触したため、8日から在宅隔離中。
(共同)