東京都は14日、新型コロナウイルスの感染状況に関する専門家の分析資料を公表した。新規感染者数の7日間平均は7千人超と高止まりが続くため「感染の再拡大の危険性が高い」として感染状況の警戒度を4段階のうち最も高いレベルに据え置いた。
7日間平均の新規感染者数は7367人(13日時点)で、前週(6日時点)の7248人からほぼ横ばいだった。病床使用率は26・8%で前週の24・6%から微増。医療提供体制の警戒度は「通常の医療が制限されている」として上から2番目を維持した。
一方、重症者数は23人で前週から6人減った。重症病床使用率も0・7ポイント減の8%となった。都内ではオミクロン株の主流系統「BA・1」から派生系統「BA・2」にほぼ置き換わったとみられ、今月5~11日では95%に達した。
この日は東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県知事によるテレビ会議も開催。大型連休を前に改めて感染対策の徹底を呼びかけるとともに、4都県共通の課題として、高齢者に比べて20代以下のワクチン接種率が低いことから、特に若い世代への3回目接種を強く訴えていく方針で一致した。