サーバ運用監視の仕事内容や年収を紹介 運用管理との違いは

はじめに

デジタル技術が目覚ましい発展を遂げている中、その技術を支えるサーバ運用監視の仕事も注目を集めています。ただ、サーバ運用監視という言葉は普段あまりなじみが無く、仕事内容がイメージしづらいと感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、サーバ運用監視の仕事内容を分かりやすく説明したうえで、平均年収やよく混同されるサーバ運用管理の仕事との違いについて解説します。

サーバ運用監視者の具体的な仕事内容とは何か

※画像はイメージです(GettyImages)
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サーバ運用監視者の主な業務は、文字が表す通りサーバの運用状態を監視することです。

それでは、監視の種類について具体的に説明していきます。

死活監視

死活監視とは、監視対象のサーバが正常に動作しているかどうかを、外部から信号を送信した応答の有無などによって監視をすることを指します。

一定期間応答が無い場合、何らかの異常が発生しているとみなし、管理者に報告したり自動的に再起動となる場合が多いです。

ハードウェア監視

ハードウェア監視とは、システム内に監視用のハードウェア、またはソフトウェアを設置し、ハードウェアの状態を可視化してそのステータスに異常な変化がないかを監視することです。

ハードウェアの故障により、多くのネットワーク障害が引き起こされますので、効率よくハードウェア監視を行うことが求められています。

負荷状態監視

負荷状態監視はパフォーマンス監視とも表現され、サーバの負荷状態を監視することです。

サーバの負荷状態とは、CPU(Central Processing Unit:プロセッサー)使用率やハードディスク使用率、メモリ使用量などを指し、正常な範囲を保つために監視がなされています。

サーバ運用監視で働く人の実態

※画像はイメージです(GettyImages)

サーバ運用監視の仕事はサーバが正常に働いているかどうかを色々な面から確認することです。ただ、具体的にどのように作業を行っているのかは気になるところだと思います。

続いてはサーバ運用監視で働く人の実態について解説していきます。

マニュアル通りの作業

サーバ運用監視の仕事は基本的にはマニュアル通りの作業となっています。

大抵の場合、マニュアルには「どのようなタイミングで」「何を」「どのように」監視するのか、そして異常があった際には「どのような手段で」「誰が」「何を」「どうするのか」がしっかりと記載されています。

そのため、サーバ運用監視で働く人は、まずマニュアル通りに働くことが求められています。

しかし、昨今では、マニュアルの内容をただこなすだけでなく、応用としてトラブル後の復旧対応まで含めてサーバ運用管理者の仕事であると解釈される場合もあります。

その場合、障害の発生原因や発生個所の特定、復旧に向けた対応などを行う必要があります。

サーバ運用監視の年収、給与相場

社会にとってなくてはならない仕事であるサーバ運用監視の仕事ですが、気になる年収、給与相場を紹介していきます。

結論としては、だいたい年収400万円〜500万円が相場になります。

重要な仕事な割には低いと感じる方もいるかもしれませんが、基本的には決まったことを決まった手順でするだけということで低い傾向となっています。

しかしながら、高いスキルを持ち合わせた人やプラスアルファの仕事ができる人の中には年収が1,000万円を超えるような人もいます。

サーバ運用監視のおすすめ資格

サーバ運用監視をしている人が取得しておきたい、またはこれからサーバ運用監視への就職や転職を目指す人におすすめの資格を紹介していきます。

まずはCCNA(Cisco Certified Network Associate)が挙げられます。

サーバ運用監視にはネットワークの知識が不可欠ですが、ネットワークに関する基礎知識が求められる資格です。他のネットワーク関連職種に転職する際にも役立つ資格といえます。

続いて、LPIC(Linux Professional Institute Certification:Linux技術者認定試験)もおすすめの資格です。

LPICを取得することで、Linuxの基礎知識を得ることができ、オープンソース(ソースコードの無償公開)に関する知識や技術も身につけることができます。

運用監視で身に付いた知識や技術

続いて、サーバ運用監視の業務を行うことで身に付く知識や技術を紹介していきます。

電話対応やメール対応

電話対応やメール対応のスキルが身に付きます。これは、主に異常が発生した際には必ず報告することが義務づけられているためです。

異常内容を簡潔に分かりやすく伝える技術は、他のあらゆる仕事でも役に立つでしょう。

臨機応変に対応するスキル

デジタルの世界は日進月歩ですが、サーバ運用監視により発見する異常やトラブル、そしてそれらの復旧への道程は多種多様です。

毎回違う原因と対策に速やかに対応しなければならない状況において、臨機応変に対応するスキルも自ずと磨かれていきます。

監視の業務内容に関する知見

サーバ運用監視のメイン業務は監視をすることです。

ひとえに監視といっても、確認すべき項目は多岐に渡ります。他の業務では得ることが困難な監視の業務に関する知見を手に入れることができるでしょう。

サーバ運用管理とサーバ運用監視の違い

サーバ運用監視と似たような言葉にサーバ運用管理があります。混同しがちな両者ですが、違いを説明していきます。

サーバ運用管理とは何か

サーバ運用管理とは運用監視も含めてサーバ全体の構造や動きについて把握し、サーバを安定に稼働させていく業務全般のことを指します。

ただ監視するだけでなく、障害を予兆管理で防いだり、何かあった際の復旧を遠隔で行う仕組みを構築したりと、より広い視野と対応が求められます。

サーバの稼働状況を確認するサーバ運用監視

一方でサーバ運用監視のメイン業務としては、サーバの現状を把握する運用監視となっています。

イメージとしては、サーバを安定運用するための全体的な対応をサーバ運用管理、主に狭義の意味として、現在のサーバ状態把握や各種対策を行うのがサーバ運用監視といえるでしょう。

まとめ

サーバ運用監視は企業などの活動を維持するために不可欠の業務です。サーバ運用監視の仕事で知識と経験を取得し、次のキャリアへステップアップする方もいます。

興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

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