東京円、一時128円台 円安の勢い止まらず 財務相、急速な変動牽制

    19日の東京外国為替市場の円相場は、円がドルに対して下落し、一時1ドル=128円台をつけた。18日のニューヨーク外国為替市場で、一時1ドル=127円台をつけた流れを引き継ぎ、円安の勢いが止まらない。128円台は平成14年5月以来で、約20年ぶりの円安水準を更新した。鈴木俊一財務相は19日の閣議後記者会見で、円安進行に対し「急速な変動は望ましくない。米国などの通貨当局と緊密な意思疎通を図りながら適切に対応しなければならない」と述べ、円安を牽制(けんせい)した。

    1ドル=128円台をつけた円相場を示すモニター=19日午後1時40分、東京・東新橋
    1ドル=128円台をつけた円相場を示すモニター=19日午後1時40分、東京・東新橋

    日銀の黒田東彦総裁は18日、最近の円安進行について「かなり急速な為替の変動だ」との認識を示したが、円安牽制の効果は限定的だった。

    米長期金利の上昇を踏まえ、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いの動きが先行した。


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