サケ・マス漁が解禁 日露交渉決着で3週間遅れ

    日本の排他的経済水域(EEZ)で操業するサケ・マス流し網漁が、解禁日となる3日を迎えた。サケ・マス流し網漁の漁船が3日、解禁日を迎えて北海道根室市の歯舞漁港を出港した。例年は4月10日が解禁日だが、ロシアのウクライナ侵攻を巡って交渉の日程調整が難航。3週間ほどずれ込んだ。

    歯舞漁港を出港するサケ・マス流し網漁の漁船=2日午後11時50分ごろ、北海道根室市
    歯舞漁港を出港するサケ・マス流し網漁の漁船=2日午後11時50分ごろ、北海道根室市

    日本のEEZ内で漁を行う場合でも、サケ・マスはロシアの川で生まれたため、漁業協力費を支払う必要がある。

    「太平洋小型さけ・ます漁業協会」(札幌市)によると、出漁予定の小型船は計19隻で昨年より12隻少ない。漁期は7月7日まで。菅原豊専務は「遅くなったが、盛漁期を逃さず安心した。いい漁ができるように祈っている」と話した。

    歯舞漁港を出港するサケ・マス流し網漁の漁船=2日午後11時50分ごろ、北海道根室市
    歯舞漁港を出港するサケ・マス流し網漁の漁船=2日午後11時50分ごろ、北海道根室市

    水産庁によると、漁獲枠は2050トン。漁業者が漁獲量に応じてロシアに支払う漁業協力費は2億~3億13万円の範囲となった。協力費の下限は前年から6千万円引き下げられた。


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