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「上級幹部社員のテロだ」株主から批判噴出 吉野家HD総会

吉野家ホールディングス(HD)は26日、東京都内で定時株主総会を開いた。傘下の牛丼チェーン、吉野家では最近、女性蔑視発言をした常務の解任や、外国籍と判断した大学生の採用説明会への参加拒否といった、企業体質に疑念を持たれかねない問題が相次いで発覚。出席した株主によると、総会では厳しい声が続出した。上場企業としての説明責任にも、厳しい目が向けられている。

吉野家で最近起きた問題
吉野家で最近起きた問題

「企業の社会的責任の自覚や顧客への敬意が、全く感じられない」。最初に質問した株主は吉野家をめぐる一連の問題に触れ、壇上の経営陣にこう迫ったという。別の株主も「情けない不祥事が続いている。上級幹部社員によるテロだ。会社の業績を台無しにしかねない。コンプライアンス(法令順守)の徹底を具体的にどうするのか」とただした。

一連の問題については、質問に立った株主の過半が取り上げた。吉野家社長を兼務する河村泰貴社長は「(問題が)立て続けに報道され、株主に迷惑と心配をおかけした。誠に申し訳ない」と繰り返し陳謝。その上で、「全社的な組織風土の向上が必要だ」として、今月23日には役員向けに法令順守に関する研修を行ったほか、「組織の中に問題がなかったか外部の有識者を交えて精査をしている」と説明した。

吉野家をめぐる一連の問題は、インターネットの交流サイト(SNS)で批判が噴出し、各メディアが報じた。今回、株主総会という閉じられた場所では説明をした一方、河村氏ら経営陣が記者会見を開くなどの対応はこれまでしていない。

リスク管理に詳しい社会構想大学院大学の白井邦芳教授は「本来なら説明責任を果たさなければならないケースだ」と話す。女性蔑視発言の「炎上」を受けて吉野家HDは、実際の発言があった2日後の4月18日付で常務を解任した。白井氏は「即座に解任して(経営上の)リスクを遮断したのだろうが、解任する前に経営の中枢を担っていた常務本人が対外的に説明するか、企業文化として経営陣がこの問題についてどう認識しているのか説明する機会を設けるべきだった」と指摘する。

吉野家HDによると、今回の総会には205人(昨年は122人)の株主が会場に姿をみせた。会社側提案の取締役選任など5つの議案は承認され、約1時間20分(同61分)で終了した。(森田晶宏)

吉野家HD社長、株主総会で謝罪、公の場で初めて



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