訪日観光再開、初の週末 大阪・ミナミでは外国人観光客の姿はまばら

    訪日外国人観光客の入国手続きが再開されて初の週末となった11日、大阪市中央区の繁華街・道頓堀周辺は多くの家族連れやカップルでにぎわったものの、外国人観光客とみられる姿はまばらだった。

    グリコの看板の前で記念撮影をする人たち=11日午後、大阪市中央区(渡辺大樹撮影)
    グリコの看板の前で記念撮影をする人たち=11日午後、大阪市中央区(渡辺大樹撮影)

    小雨の降る中、道頓堀周辺ではグリコの看板前で写真を撮ったり、飲食店を利用したりする人の姿が多く見られた。外国人の姿も時折見られたものの、受け入れが再開された添乗員同行のパッケージツアーとみられる観光客の姿はほとんど見られなかった。

    周辺を観光していたアメリカ人男性(54)は「仕事で日本に来たついでに観光しているが、受け入れ再開は遅すぎたのではないか」と話す。同じく仕事で来日したという中国人の男性(42)も「日本の基準は厳しい。観光地として人気があるのにもったいない」と口にした。

    ただ、本格的な受け入れ再開を待ち望む声も。道頓堀の日本料理店の男性店員は「まだ外国人観光客は少ないがこれからだ」と話す。店では新型コロナウイルスの感染拡大前は外国人観光客を団体で受け入れていたといい、「以前のように多くのお客さんを早く迎えたい」と期待を込めた。


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