スズキ社長、軽EV開発「学びながら、しっかりとした車を」

    スズキは29日、浜松市内で定時株主総会を開いた。競合他社が軽の電気自動車(EV)を先行投入し、開発が遅れているとの株主からの指摘に対し、鈴木俊宏社長は「どのような使われ方をするのか学びながら、しっかりとした車を作りたい」と強調。石井直己副社長は「2025年までにインド、日本、欧州で導入したい。急ピッチで開発している」と回答した。

    スズキのロゴ
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    軽EVの市場投入について、鈴木社長は「充電インフラの整備やグリーン電力など、それぞれの国や地域の状況に応じて車両を出したい」と語った。

    国内の軽EVをめぐっては、日産自動車と三菱自動車が今月から発売を開始し、両社とも想定以上の受注を獲得している。

    このほか原材料価格の高騰による車の値上げに関する質問もあった。鈴木敏明取締役は「当社は軽が中心で日常の足として使われている。慎重であるべきだ」との考えを示す一方、「市場の動向を見ながら、今後の価格を検討したい」と値上げに含みを残した。

    総会では取締役9人の選任など4議案が提案され、賛成多数で可決した。130人の株主が出席し、1時間37分で終了した。


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