20種類の自動調理メニュー 「グルメナ」開発は試行錯誤の繰り返し

 
グルメナで調理した「鶏のハーブ焼き」(写真はイメージ)

 「どなたが作っても美味しい料理ができあがります。普段の食卓に1品追加したいとき、お菓子作り、ちょっとしたパーティーなどさまざまなシーンで活躍してくれます」。小泉成器の「グルメナ」開発担当者が自信を持って勧める。本格的なグリルオーブン料理を家庭で簡単に作れるコンベンショングリラーだ。

 本格的なシェフの味に近づくために「どのメニューにしても素材の良さを生かすような味付け、焼き時間になるように検討しました」(開発担当者)。例えば「鶏のハーブ焼き」では表面の皮はパリッと、お肉はジューシーに仕上がるよう試行錯誤を繰り返し、適度な 加熱温度を割り出して自動調理メニューに組み込んだ。

 自動調理メニューは肉・魚料理、ノンフライ揚げ物、野菜料理、パン、お菓子など20種類あり、ダイヤルでメニューを選択しスタートキーを押すだけで簡単にできる。「さまざまな調味料を使用し、ひと手間加えることによって、より本格的な料理になるようなレシピを検討しました」という。

 ノンフライ揚げ物が自動調理メニューに入っているように健康面に気を使った。「焼き魚がとにかく美味しい! 『焼き野菜』メニューがあります」とアピールする。「野菜をそのまま焼く(ドライする)ことで、栄養価を凝縮させつつ素材の味を楽しめる。偏りがちな食生活に野菜やお魚を手軽に摂り入れることができる」のだ。

 開発には苦労が付きもの。実際に何度も調理をし、製品の状態や料理の仕上がりの確認をし、焼き時間やメニューを見直してきた。「お肉調理の際、表面は真っ黒なのに、中まで火が通っていない…そんなこともありました」と頭をかく。

 とくに苦労したのがスポンジケーキの膨らみだ。材料や加熱温度を何度も調整し、ようやく納得いくまでに至ったという。「まだまだ採用したいメニュー候補はたくさんあります。これからも新しいメニューを是非とも追加していきたいと考えています」と意気込む。

 人の味覚は千差万別というが、自動調理メニューの味は誰が決めているのだろうか? 「複数人で試食会を行い、決定しています。もめることはありませんが、各自お気に入りのメニューがあります」とのこと。

 「レシピを見るだけで思わず作りたくなる、食べたくなるようなメニュー開発を心がけています」という小泉成器。新製品が出るたびに食卓が充実しそうだ。グルメナの想定価格は1万7800円(税別)。専用サイトのURLは http://www.koizumiseiki.jp/kitchen/gourmena/