欧州でも不正 EU、各国に調査促す
VW排ガス不正問題【ベルリン=宮下日出男】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)による米国の排ガス規制逃れの不正問題で、ドイツのドブリント運輸相は24日、VWが、欧州でも不正を行っていたことを認めたと明らかにした。不正問題は米国だけでなく、欧州にも飛び火し、さらに拡大する可能性が出てきた。
DPA通信によると、VWは23日に独政府の調査委員会に対して不正を報告した。該当する車種や台数は現時点で明らかでなく、調査に数日を要する見込み。ドブリント氏は「情報を公にするため、VWと集中的に取り組む」と強調した。
VWは、規制逃れのための違法ソフトウエアを搭載したディーゼルエンジン車は世界で1100万台に及ぶとしていたが、米国以外の具体的な地域や不正が確認されたのは初めて。
独当局は他のメーカーのディーゼル車も調査する方針。欧州連合(EU)の欧州委員会の報道官も24日、「全体像を把握する必要がある」とし、問題の車両がどれだけあるかの調査を加盟国に促す考えを示した。
これを受け、フランス政府は同日、ルノーなど同国の自動車各社が製造した自動車計約100台の抽出調査を実施すると発表した。
欧州の自動車各社は今後、環境規制対応の戦略の見直しを迫られる可能性もある。
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