新型プリウスが「TNGA」を導入して得たものとは?

提供:clicccar

 トヨタ自動車が12月初頭に発売を予定している新型プリウス。

 同社は先頃、「圧倒的な環境性能に、TNGAによる走る楽しさ、かっこよさを加えた新しいクルマの先駆け」として、4代目プリウスに投入した新技術の数々を公開しました。

 今回はその中から、エクステリアやインテリアを中心に新たに織り込まれたポイントとなる部分を見ていきたいと思います。

 <エクステリア>

 低重心パッケージによるエモーショナルなスタイルが特徴で、ベルトライン(窓下線)の前傾を強めるなど、全体のプロポーションがかなり変化しています。

 全高を現行モデル比で20mm低くした上で、ノーズ先端を70mm、ボンネットフード後端を62mm、リヤスポイラー高さを55mm、ハイブリッドシステムの搭載位置を10mm、ラッゲージルーム床面高さを110mmそれぞれ下げることで、全体的に低く構えた印象になりました。

 ドライバーの着座位置についても59mm低くなっており、クルマに乗り込んだ瞬間にかなりスポーティに感じるはずで、代わり映えだけでなく、動的性能を高めるのに明らかな効果が期待できそうです。

 プロトタイプのボディサイズは、全長4,540mm(+60)、全幅1,760mm(+15)、全高1,470mm(-20)、ホイールベースが2,700mm(±0)。

 キャビンスペースは室内長2,110mm(+205)、室内幅1,490mm(+20)、室内高1,195mm(-30)となっています。

 ※( )内の数値は現行モデル比

 また、これまでのポール式アンテナに代わり、スタイリッシュなシャークフィン型が採用されているのもワンポイントになっています。

 さらに、アンダーグリルへの「グリルシャッター」追加や床下廻りに設けた空力パーツによるフラット化などで、空気抵抗を示すCD値は現行モデルの0.25からさらに0.24にまで改善されました。

 ヘッドランプにはLED式のハイ/ロービーム一体型「Bi-Beam」を採用するとともに、V字形状に発光するLEDクリアランスランプを装備しています。

 また、フロントフォグランプ、サイドターンランプ(ドアミラー)、ハイマウントストップランプ、ライセンスプレートランプについてもLED化されており、省エネに寄与しています。

 上下に細長く点灯するテールランプは端々まで均一に発光させるべく、シミュレーションソフトを駆使して光の制御を工夫するなど、試行錯誤を繰り返したそうです。

 <インテリア>

 ドライバー席正面にメーターが無いセンターメーター方式は、現行モデルを踏襲しながらもインパネの上下方向の厚みが薄くなっており、前方視野における圧迫感低減に寄与しています。

 現行モデルで採用されたアーチ型のセンターコンソールが廃されたのも大きな変更点と言えるでしょう。

 また、三角窓をピラーからドア側に移したことで斜め前方の視認性が向上すると共に、見栄えもスッキリとしました。

 さらに、シートの改良により座り心地が向上。

 シート内のバネ特性を最適化、腰や筋肉への負担を低減すると共に、クッションパッドの素材や厚みの工夫により、坐骨部に集中しがちな圧力を周囲に分散しており、長時間ドライブ時の疲労を低減します。

 後席のヘッドスペースは外観から想像するよりもゆとりが有りそうで、膝元の前後スペースもゆったりしています。

 面白いところではステアリングホイールの握り部分に昇温と降温を抑制する機能を持たせた合成皮革素材が採用されており、夏場・冬場の快適性が向上しそうです。

 インパネ内には4.2インチのカラーTFT式ツインメーターを採用、表示項目をステアリングスイッチで切り替えられる「マルチディスプレイ」タイプに進化。

 車速や警告類をフロントウィンドウに表示、視線移動を最小限に抑えた「カラーヘッドアップディスプレイ」も採用されています。

 エアコンは、助手席・後席の乗車有無や室内温度などを検知し、人が乗っていない席の空調を自動で抑制することにより、乗員の快適性と低燃費を賢く実現させるS-FLOW(一席集中モード)を採用しています。

 ラッゲージルームには非常時給電システム(最大1,500W)を装備。

 ボディカラーには世界初の日射による車体温度上昇を抑制する「サーモテクトライムグリーン」などの新開発3色や、新設定3色を含めて全9色が用意されています。

 次回は「走り」にも大きく寄与するボディ構造に織り込まれた改良ポイントについて触れてみたいと思います。

 (Avanti Yasunori)