JX、出光興産の9月中間 原油安直撃で両社赤字転落
石油元売り大手2社の2015年9月中間連結決算が4日、出そろった。夏場以降の原油安が直撃し、JXホールディングス、出光興産ともに最終損益が赤字に転落した。中間期としての最終赤字はJXが10年の発足後、出光が06年10月の上場後でそれぞれ初めて。原油価格に回復の兆しが見られないことなどから、16年3月期の業績予想は両社とも下方修正した。
原油価格は、中国の景気減速や、核問題でのイランへの制裁解除の合意で今後、同国産原油が増えて供給過剰になるとの懸念から夏場以降、40ドル台に急落。アジアで指標となるドバイ原油の4~9月期平均価格は1バレル=約55ドルと、前年同期の103ドルに比べ48ドル値下がりした。
石油元売りは70日分以上の原油備蓄を法律で義務付けられており、価格下落で在庫として抱える原油の価値が目減りしたのに伴い、JXで1187億円、出光で384億円の在庫評価損が発生。これが利益を大きく押し下げ、従来予想の黒字から一転して赤字になった。
売上高はJXが従来予想を1774億円、出光が2140億円下回った。原油安に伴いガソリンなど石油製品価格が下がり、売り上げを下げる要因となった。4日記者会見したJXの大田勝幸取締役は「原油の低価格が続くという前提で経営のかじ取りをしないといけない」と述べた。
■石油元売り大手2社の2015年9月中間連結決算
(売上高/営業損益/最終損益)
◆JXホールディングス
4兆5525(▲16.4)/▲454(142)/▲449(176)
◆出光興産
1兆8661(▲22.8)/▲102(435)/▲65(187)
※単位:億円。カッコ内は売上高が前年同期比増減率%、ほかは前年同期実績。▲はマイナスまたは赤字
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