ガソリン 5年9カ月ぶり130円割れ
レギュラーガソリンの値下がりが続いている。経済産業省資源エネルギー庁が2日発表した11月30日時点の全国平均小売価格は1リットル当たり129円10銭で、2010年3月8日以来、5年9カ月ぶりに130円を割り込んだ。4日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会での減産合意の可能性は低く、供給過剰に変化がないとの見方から原油価格が一段と下落したのが主な要因。給油所間の競争も下落に拍車をかけている。
2日発表のガソリン価格は11月24日の前回調査から1円20銭値下がりし、6週連続の下落となった。7月6日に付けた今年の最高値から16円程度安い水準で、5週連続で最安値を更新している。47都道府県全てで値下がりし、値下げ幅は高知の4円60銭が最も大きかった。
価格は下がっているが、需要の伸びは鈍い。石油連盟によると、11月22~28日の石油元売りなどからのガソリン出荷量は101万1000キロリットルと、前年同期比1%増にとどまる。
遠のく客足も価格引き下げに結びついており、愛知、京都、鹿児島などでは100円台後半を掲げる給油所もある。
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