世界最速エレベーター初公開 三菱電機 上海の超高層ビルに納入

 
中国で最も高い地上128階建ての超高層ビルとして建設中の「上海中心大厦(英文名は上海タワー)」(632メートル、3本ある超高層ビルの一番右側)で三菱電機製エレベーターが初めて報道陣に公開された=25日、上海市内(河崎真澄撮影)

 中国で最高層の地上128階建てビルとして建設中の「上海中心大厦(英文名は上海タワー)」で25日、地下2階の乗り場から119階の展望台まで高さ565.4メートルを、55秒で到達する三菱電機製エレベーターが初めて報道陣に公開された。

 定員21人のエレベーターがピーク時に分速1080メートル(秒速18メートル、時速64.8キロメートル)で上昇し、三菱電機では「世界最高速」をうたっている。これまで東芝が台湾で納入した分速1010メートルのエレベーターが世界最速だった。今後もスピード競争が激化しそうだ。

 上海タワーの展望台用として3台納入された三菱電機製では、振動や風切り音を抑える特殊なローラーガイドや流線形のカバーなどの効果で、床に立てた十円玉が最上階まで横に倒れないほどの安定ぶりだった。

 昇り竜をイメージしたデザインの上海タワーは地上632メートルで、東京スカイツリーの634メートルとほぼ同じ高さ。当初は今年開業する予定だったが、完成が遅れている。エスカレーターとエレベーターを合わせた中国の昇降機市場は今年で約65万台で、世界全体の需要の約60%を占める。2020年にはこれが74万台に増大するとの予測もある。(上海 河崎真澄)