無線電波で心拍数を計測できる技術 京都大とパナソニックが共同開発
無線の電波を使って心拍数や体調をリアルタイムで正確に計測できる技術を京都大とパナソニックが共同開発した。体にセンサーなどを着用する必要がないため、手軽に健康管理ができるメリットがある。パナソニックは「東京五輪・パラリンピックがある2020年には実用化したい」としており、今後は車や家電、住宅設備などに搭載できるように機器を手のひらサイズに小型化し、普及を目指す。
両者が持つ情報処理などのノウハウを生かし、呼吸や心臓の働きに応じて人体の表面で生じるわずかな振動をとらえ、心拍数をデータ解析できる試作機を開発。これまでの実験では、機器から1メートル離れた人間の心拍数を従来の心電計とほぼ誤差がない範囲で計測できることを確認した。
今後、技術の改良を進め、将来的には、部屋の天井に取り付けた機器で家族の健康状態を把握したり、運転手の居眠り運転を感知したりするといったことができるようになる可能性もあるという。
京大大学院情報学研究科の佐藤亨教授(電波工学)は「離れて暮らす1人暮らしの高齢者の見守りなど、幅広い分野で活用できる。(実用化すれば)社会に大きなインパクトを与えるだろう」と話している。
関連記事