キヤノンなど10社程度参加 東芝メディカルの1次入札

 
東芝メディカルシステムズのCT(コンピューター断層撮影)装置=昨年4月、横浜市西区のパシフィコ横浜

 経営再建中の東芝が売却する医療機器子会社、東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)の1次入札に10社程度が参加したもようだ。入札は先月29日に締め切られ、富士フイルムホールディングスやキヤノン、海外の投資ファンドなどが参加している。東芝は各社が提示した内容を勘案して候補を絞り込み、2月中の2次入札を経て3月末までに売却先を決定する。

 関係者によれば、1次入札には、富士フイルムやキヤノン、三井物産、コニカミノルタなど国内企業のほか、米コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、米カーライル、米ベインキャピタル、英ペルミラなど海外の投資ファンドが参加したもようだ。

 このうち、キヤノンだけが入札への参加を正式表明している。富士フイルムも資金調達の準備を進めている。三井物産はKKR、コニカミノルタはペルミラと組み、優先交渉権の獲得を目指しているとみられる。

 一方、買収を検討していた日立製作所とソニーは入札への参加を見送った。日立は重複事業が多く、ソニーは注力分野が異なると判断した。

 東芝メディカルを含む東芝のヘルスケア部門は、2016年3月期連結決算で、主要部門の中で唯一の営業黒字を予想。ヘルスケア市場は成長性が高く、関係者の間では、売却額が4000億~5000億円程度まで膨らむとの見方もある。