電機大手4社が営業増益 日立・パナは通期予想下方修正 15年4~12月期連結
経営再建中の東芝とシャープを除く電機大手6社の2015年4~12月期連結決算が3日、出そろった。本業のもうけを示す営業利益は4社が増益で、2社が減益。ソニーは構造改革やスマートフォン事業の赤字縮小で最終黒字に転換した。富士通は欧州向けパソコン販売の苦戦が響き、最終赤字に転落した。中国の景気減速や新興国の通貨安などの影響で、日立製作所、パナソニック、富士通の3社が通期の業績予想を下方修正した。
日立は社会・産業システムや情報・通信システムといった部門が好調で、営業利益が4~12月期として過去最高となったが、中国や資源・産油国などの経済成長の鈍化で、建設機械や自動車向け部品、プラント向けの産業機械などの販売が低迷。
通期の業績予想について、営業利益は前回予想の6800億円から、前期比1.8%減の6300億円に、最終利益も前期比10.4%増の2400億円に引き下げた。3日会見した中村豊明副社長は「下方修正は本当に残念だ」と肩を落とした。
パナソニックは白物家電の販売が国内や東南アジアなどで好調だったうえ、構造改革によるコスト削減や円安傾向も収益を押し上げ、4~12月期として4年連続で営業増益となった。
しかし、中国でのエアコン事業、ICT(情報通信技術)向け二次電池事業などの低迷で、売上高は前期比2.1%減の7兆5500億円に下方修正。営業利益も前期比7.4%増の4100億円に引き下げた。
三菱電機は、産業メカトロニクス事業に加え家電、空調機器や冷蔵庫が売り上げを伸ばし、売上高が4~12月期として初めて3兆円を超え、最終利益も過去最高の1528億円となった。その一方で、「中国でのファクトリーオートメーション(FA)事業の受注が落ち込んでいる」(松山彰宏常務執行役)ことなどから通期見通しは据え置いた。
富士通は、ハードウエア開発の欧州拠点を一部閉鎖するなどの「ビジネスモデル変革費用」として219億円を計上した。
ネットワーク関連機器などの需要減の影響で、通期の業績予想を下方修正。営業利益を前期比27.2%減の1300億円、最終利益は39.3%減の850億円に引き下げた。
■電機大手6社の2015年4~12月期連結決算
(売上高/営業利益/最終損益)
◆日立製作所
7兆2302(4.1)/4083(3.6)/1729(6.5)
◆ソニー
6兆2816(0.1)/3870(2.3倍)/2361(-)
◆パナソニック
5兆6713(▲0.8)/3202(10.3)/1602(14.1)
◆富士通
3兆4082(1.3)/16(▲97.5)/▲106(-)
◆三菱電機
3兆916 (3.6)/2073(3.0)/1528(4.9)
◆NEC
1兆9490(▲2.6)/182(▲48.7)/3(▲98.5)
※単位:億円。カッコ内は前年同期比増減率%。▲は赤字かマイナス、-は比較できず。日立、富士通は国際会計基準、ソニー、パナソニック、三菱電機は米国基準、NECは日本基準
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