ロッテ製品のイメージダウン懸念 お家騒動、3度目の対決確実に
ロッテHDで続くお家騒動は、創業者の重光武雄氏の長男で前副会長の宏之氏が6月の株主総会に自らの取締役復帰と次男で副会長の昭夫氏ら現経営陣の解任を求める株主提案を再度出したことで、3度目の対決が確実となった。昨年1月に宏之氏が副会長を解任されたことに端を発するお家騒動は株主総会だけでなく、宏之氏や武雄氏が取締役会決議の無効確認や損害賠償を請求する訴訟にも発展。争いが続くことで商品やブランドのイメージダウンは避けられない。
「お客さま、お取引先、社員とご家族およびロッテグループを支えて下さる皆さまにご心配をおかけしますことをおわび申し上げます」。宏之氏が社長を務める資産管理会社「光潤社」は総会後発表したリリースの冒頭でこう陳謝した。
宏之氏は6月の定時株主総会でも昭夫氏ら現経営陣の解任と自らの取締役復帰を求める株主提案を行うと強調。議決権ベースで過半数を獲得するために、ロッテHDの第2位の株主「ロッテホールディングス従業員持株会」への働き掛けを強める考えだ。
私財1000億円を投じて、社員とその家族の福利厚生に向けた基金を作る構想などの詳細を説明することで、従業員の支持を得て、直近2回は現経営陣の信任に回った持株会の理解を得たい考えだ。
一方、ロッテHDの株式の28%超を握る筆頭株主である光潤社の社長が宏之氏であり続ける以上、臨時株主総会の開催要求と株主提案は可能で火種は残り続ける。お家騒動が顕在してからは日韓のインターネット上でロッテ製品のイメージ低下を指摘する意見も目立っている。
宏之氏も昭夫氏も「開かれたロッテ」を目指すという部分では共通している。お家騒動に終止符を打つことができなければ、結果として、グループを支える社員や商品を購入する消費者に迷惑をかけ続けることにもなりかねない。(永田岳彦)
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