ニトリ、日本初のロボット倉庫稼働 省人化・生産性向上など狙う

 
ニトリホールディングスなどが稼働を始めたシステムでは、台車型ロボットが倉庫内を動く

 ニトリホールディングス(HD)と物流子会社のホームロジスティクス(札幌市北区)は、川崎市内の通販発送センターで、日本初となるロボット倉庫システムの稼働を始めた。

 ニトリの白井俊之社長は「人に優しい作業環境の実現を目的に導入を決めた。2022年には配送規模を現在の2倍にする」と話した。

 同システムは、格子状に組まれた倉庫内を台車型ロボットが動き、コンテナの入出庫を行う。岡村製作所が「オートストア」の名称で国内販売する。収納効率が高いことから、多品種少量の商品を取り扱う通販会社の物流倉庫などでの採用が見込まれている。

 通販発送センターの導入効果について、岡村製作所の試算では繁忙期などは1日50人程度の省人化が可能となるほか、生産性が3.75倍に向上するという。