出版取り次ぎ「太洋社」が破産 芳林堂の売掛金回収困難

 

 出版取り次ぎ中堅の太洋社(東京)は15日、東京地裁から破産開始決定を受けたことをホームページで発表した。決定は同日付。

 同社は2月、出版不況などの影響で自主廃業の準備に入ったと発表。だがその後、大口取引先の「芳林堂書店」(東京)が自己破産を申請し、売掛金の回収が困難となったことなどにより廃業を断念したという。

 東京商工リサーチによると負債総額は約76億円で、変動する可能性がある。