イオン、パート時給引き上げ検討 待遇改善で人材確保

 

 本州や四国で総合スーパー「イオン」などを運営するイオンリテールが、平成28年春闘で、パート社員の時給引き上げを検討していることが15日、明らかになった。パート社員の待遇を改善し人材確保につなげる狙い。費用削減からサービスの向上に切り替えた総合スーパー改革の一環。

 パート社員約6万6000人(27年11月末時点)が対象となる。パート市場で時給が上昇傾向にあることを理由に、労働組合が1時間当たり平均23円の賃上げを求めていた。27年は人事査定による賃金変動分も含め、平均22・6円引き上げた。引き上げ幅などの詳細は、16日の妥結を目指し最終調整する。