日銀、マイナス金利政策見直し MRF対象外、証券界歓迎
日銀は15日開いた金融政策決定会合で、金融機関から預かる資金のうち、国債などの公社債などで運用される投資信託「マネー・リザーブ・ファンド(MRF)」に相当する額を、マイナス金利の適用対象から外すことを決めた。MRFは証券取引の決済機能を担っており、証券業界などは、マイナス金利によって元本割れすれば影響が大きいとして適用除外を求めていただけに、日銀の決定を歓迎している。ただ、厳しい運用環境は今後も続きそうだ。
「業界の要望に多大な理解が得られ、良い方向性を決定していただいた」。日本証券業協会や、資産運用会社でつくる投資信託協会は、MRFをマイナス金利の適用除外とする決定を受けてこうコメントした。
マイナス金利の導入からわずかの期間で対象を修正した日銀の判断について、第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは「MRFの存立を脅かし、証券会社の決済機能をまひさせる弊害について、日銀が配慮した形だ」との見方を示す。
もっとも、債券市場では利回りが大きく低下し、運用難の状況は続きそうだ。ドイチェ・アセット・マネジメントの藤原延介資産運用研究所長は「運用会社や証券会社は、マイナス金利や低金利環境に対応した商品の開発や提供を進める必要がある」と話している。
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