旅行会社の商品をオンラインで自由に比較 オープンドア・関根大介社長
旅行市場では、日本人旅行者数がほぼ横ばいであるのに対して、訪日外国人客は飛躍的に増えている。一方、スマートフォン、タブレット端末などのデバイスの多様化に伴い、オンライン旅行販売はますます重要度が高まる。旅行比較サイトを運営するオープンドアの関根大介社長は「多くの商品を比較し、最安値を検索できる」と自信をみせる。
--事業内容は
「旅行比較サイト『トラベルコちゃん』、外国人向け旅行比較サイト『ホテルサウルス』、連結子会社の海外ホテルを中心とした宿泊予約サイト『ホテルスキップ』を運営し、航空券やホテル、パッケージツアーなどを掲載している。主力サイトのトラベルコちゃんは、国内外の旅行会社300社が販売する各種商品を一括して検索し、比較できる。ホテルサウルスは海外版トラベルコちゃんとして、英中韓の3カ国語対応で2014年10月にスタートした。売上高のほぼ全てが旅行関連で、業績は順調に推移している」
--強みと特徴は
「航空券やホテル、パッケージツアーのほか、飛行機やホテルを自由に組み合わせた商品を比較して、最安値を見つけることができる。多くのジャンルで空席・空室を比較サイト上で把握できるのは、当社だけの独自機能だ。かつては海外商品の取り扱いが多かったが、今は国内と海外はほぼ同じぐらいの比率だ。このためパンデミックやテロなどで急遽(きゅうきょ)、国内旅行に変更するといったことにも素早く対応できる。商品の豊富さと価格競争力から、とくに20~34歳までの女性から支持され、広告費を掛けなくてもユーザー数が順調に伸び、営業利益率は36.3%と高い」
--価格以外の売り物は
「同じ価格であれば、最も楽しい旅行が探せることを目指している。このため海外在住のガイドなどによる現地口コミ情報や、旅の情報ブログを掲載している。今後取り組みをさらに強化し、知らない街にひとりで行っても散策できるような情報を積極的に発信していく。オプショナルツアーとも連動させて、販売促進にも役立てたい」
--新規事業について
「レストランの予約サービスのほか民泊にも取り組む。民泊は、日本ではようやく法整備に着手するところなので、海外向けの方が先行するだろう。海外では民泊が普及しているのでニーズは高い。インバウンドについては、対応言語を拡大する。伝統工芸品のサイトとの連携のほか、工房を訪ねるオリジナルツアーなどを企画・販売する」
--今後の成長戦略は
「M&A(企業の合併・買収)なども活用して事業を拡大し、20年の東京五輪・パラリンピック開催のころには、売上高100億円を目指す。そこからさらに10年後には、アジアでトップの旅行比較サイトに成長させたい」(佐竹一秀)
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【プロフィル】関根大介
せきね・だいすけ 甲南大経営卒。1994年松下寿電子工業(現パナソニックヘルスケア)入社。96年アイ・エー・エス・エスを経て、97年4月にオープンドアを設立し、現職。48歳。兵庫県出身。
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【会社概要】オープンドア
▽本社=東京都港区赤坂2-14-5 Daiwa赤坂ビル3階
▽設立=1997年4月
▽資本金=6億4829万円
▽従業員=133人(2015年10月1日時点)
▽売上高=24億6700万円(16年3月期見込み)
▽事業内容=旅行比較サイトの運営
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