IHI・満岡次期社長「企業体質変革に全力」 モノづくりの在り方見直し

 

 IHIの社長兼最高執行責任者(COO)に4月に就任する満岡次郎常務執行役員が23日、フジサンケイビジネスアイの取材に応じ、「市場の信頼を回復するため、企業体質の変革に全力で取り組む」と語った。同社は工事トラブルで2016年3月期の連結業績予想を3度も下方修正し、最終赤字に転落する見通し。満岡次期社長は4月以降、モノづくりの在り方を見直していく方針を示した。

 IHIでは不採算工事が相次いでいる。愛知工場(愛知県知多市)では受注実績のない掘削船の作業工程が混乱し、海洋設備の建造にも遅れが発生。インドネシアのボイラー工場では溶接材を取り違え、16年3月期は最終赤字300億円を見込む。

 満岡氏は度重なる工事トラブルを受け、「これまでは品質を重視してきたが、これからは業務の過程を見直す必要がある」と述べ、具体的に「営業から契約、設計、調達、製造までの過程を改善したい」とした。契約段階から業務の過程を計画的に作ることでリスク監視を強化し、迅速、柔軟にトラブルに対応する体制を構築する方針だ。また、風通しの良い環境をつくり、企業体質を変革する。

 IHIは16年度から始まる中期経営計画で18年度に営業利益率7%、20年度に8%の目標を掲げている。「収益基盤を強化し、早期に全事業を黒字化させたい」と意気込みを語った。