日立とホンダ、飲酒運転防ぐスマートキー 酒気検知でエンジン始動せず
日立製作所とホンダが開発したスマートキーとして使える小型の呼気アルコール検知器=24日、東京都千代田区丸の内の日立本社
日立製作所とホンダは24日、車内に置くだけでエンジンがかけられるスマートキー機能のある携帯型の呼気アルコール検知器を開発したと発表した。運転手が乗車前に息を吹きかけると約3秒で成分を計測し、酒気帯び状態と判定するとエンジンがかからず飲酒運転を防ぐ。
検知器は縦約10センチ、横約4センチ、厚さ約1センチの「手のひら大」で、重さは数十グラム。内蔵センサーを通常の1種類から3種類に増やし、呼気の成分を細かく分析することで、これまでより少量のアルコールでも検知する。呼気をためる空間などをなくす設計とし、従来の車載型検知器の約50分の1まで小型化した。
実用化時期は未定だが、「いっそうの小型化などに取り組み(検知機導入への)社会の機運を考えて検討する」(ホンダ)としている。
両社によると、国内では運送業者に対し運転手の点呼時にアルコール検知機での確認が義務づけられている。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)も、エンジンと連動するアルコール検知器の車載化に向けた技術開発を主導しているという。
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