伊方原発1号機廃炉へ 四国電力方針固める…多額の安全対策費
四国電力が、運転開始から40年近い伊方原発1号機(愛媛県伊方町、56万6千キロワット)を廃炉にする方針を固めたことが25日、分かった。原発の運転期間は、原子力規制委員会が認めれば最長20年までの延長が可能だが、多額の安全対策費がかかるため投資に見合う収益が得られないと判断した。
四国電は25日午前にも詳細を発表する見通し。四国電の判断は、老朽原発の運転延長に関し対応を見極めている他の大手電力の方針に影響を与える可能性がある。
伊方1号機は2017年9月に原発の40年規制の期限を迎えるため、運転延長には事前に規制委に申請をする必要がある。四国電が対応を検討したが、電源ケーブルの安全対策費などで少なくとも一千数百億円規模の投資が求められることが分かり、費用対効果を見極めた上で廃炉を選択した。
一方で四国電は、伊方3号機を7月に再稼働させる計画で、規制委の検査が大詰めを迎えている。
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