セブン&アイ、世襲布石か… ファンド注視、きょう諮問委

 

 セブン&アイ・ホールディングスが、社外取締役を交えて今後の役員体制などを話し合う初の諮問委員会を30日に開催することが29日、分かった。大株主の米ヘッジファンドは、鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)が世襲に向けた布石を打つ可能性があると議論を注視している。

 委員会は今月8日、取締役会の任意の諮問機関として導入した。役員選任の客観性や透明性を高め、企業統治を強化する狙いだ。委員は、鈴木会長と村田紀敏社長兼最高執行責任者(COO)、一橋大大学院特任教授の伊藤邦雄氏、元警視総監の米村敏朗氏の計4人が務める。

 ファンドは「物言う株主」で知られるサード・ポイント。「セブン-イレブン・ジャパンの井阪隆一社長兼COOの交代のうわさを耳にした」のをきっかけに、世襲で後継者を選ばないよう求める書簡を27日付でセブン&アイの取締役に送った。グループを好業績に導いてきた井阪社長の交代は「正当化できない」と牽制(けんせい)した。

 異例の書簡を出したのは、井阪社長の交代説の背景に、鈴木会長の次男康弘氏の存在があると考えたからだ。かねて康弘氏を「取締役として落第点」と批判しており、後継者への流れがはっきりすれば、経営への圧力を強めるのは確実だ。

 鈴木会長側は、書簡に「恣意(しい)的な人事はあり得ず心外だ」と反論。諮問委は議論が出尽くすまで会合を重ね4月7日に新体制を発表する方針だ。