ファミマ、3年で2万店強へ 目標を2年前倒し 上田会長方針

 
インタビューに応じるファミリーマートの上田準二会長=31日、東京都豊島区

 コンビニエンスストア大手、ファミリーマートの上田準二会長は31日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、流通大手ユニーグループ・ホールディングス傘下のサークルKサンクスとの経営統合後のコンビニ店舗数について、「2万店強への拡大は3年ぐらいの気持ちでやる」話し、5年後の2020年としていた目標を2年程度、前倒しして進める考えを示した。

 経営統合後、ファミリーマートに店舗名を統一する作業についても、「2年半ぐらいと計画しているが、一気呵成(かせい)にやっていく」と早期に進める考えを示した。

 ファミリーマートとサークルKサンクスの店舗数は単純合算で約1万8000店になり業界首位のセブン-イレブン・ジャパンに匹敵するが、「取引量が増えることで、工場の設備投資も進められる」と指摘。規模の拡大により、商品の質も向上すると強調した。

 一方、ユニーの総合スーパー(GMS)部門の改革については「現状の赤字店舗、将来も利益を生まないとはっきりしている店舗は閉鎖せざるを得ない」と断言。ただ、地域密着型のGMSは堅調なところもあるとして、「ユニーもまず東海エリアで地盤を固めていき、その上で衣料品や住宅関連品を売る2階や3階の改革が必要だ」と強調した。「2階や3階に温泉やジム、映画を見られるようなスペースを作ってもいいし、1階をそうして2階を売り場にしてもいい」とも述べた。