明治安田生命、新型「確定拠出年金」向け投信販売 市場変動リスクを抑制

 

 明治安田生命保険が「確定拠出年金」と呼ばれる企業年金向けの投資信託を4月から販売することが31日、分かった。運用は子会社の明治安田アセットマネジメントが手掛け、先進国の株式、債券へ分散投資する。投資比率を市場環境に応じて大幅に見直すのが特徴。発売当初は現在変動が激しい株式投資はしないもようだ。

 今回発売する投資信託「明治安田DC先進国コアファンド」は、最近の株式市場の変動や日銀のマイナス金利政策の導入を踏まえて設定した。従来は、国内外の株式比率を5割に設定した「プラン50」など比率が3~5割から成る3つの投資信託を主に販売していた。

 株式市場が上昇局面にある際は、将来の年金額が増える一方、株価が急落した場合は損するなど市場変動に大きく左右される。市場環境が急変した際には高リスクの国内外株式、外国債券の比率を一気にゼロにまで引き下げ、低リスクの国内債券、ヘッジ付き外国債券に配分を振り分ける。配分比率を機動的に見直すことでリスクを抑えられるようにした。

 企業年金は、企業の責任で運用し、将来の年金額を社員に約束する「確定給付企業年金」、社員が掛け金の運用先を自分で選ぶ「確定拠出年金」制度がある。近年は経営上のリスクを減らすことを狙いに、確定拠出年金を選ぶ企業が増えている。ただ、確定拠出年金は社員の自己責任となるため、放置すると大幅に損する可能性がある。市場の変化に応じて、社員は投資信託の選定をその都度見直さなければならないケースもあった。

 明治安田生命の担当者は「販売する投資信託はリスクが抑えられるため、投資初心者などの需要が見込める」とみている。運用管理費用も年率0.6264%と低くしたという。