全国銀行協会 資金需要喚起でマイナス金利に対応
インタビュー□全国銀行協会会長・国部毅さん(62)
--1日付で全国銀行協会会長に就任した
「デフレ脱却と経済再生の実現を支えていくことが、銀行界に課せられた重要なミッションだと認識している。そのためにも環境変化を敏感に捉え、顧客の成長、イノベーションの取り組みを金融仲介機能の発揮を通じてしっかりと支えていく」
--マイナス金利政策は銀行業界の収益を圧迫する
「世界の金融市場がリスク回避の時期での導入だったため、効果が弱まっているが、本来は消費、投資を喚起する効果を持っている。時間がたてば、効果は少しずつ出てくる。ただ、銀行界にとっては、短期的には利ざやの縮小などマイナス影響が出る」
--収益圧迫をどう克服するのか
「中期的には、政策効果で、デフレ脱却、経済の好循環が強まればビジネスチャンスは広がる。顧客が抱える潜在的な資金需要を顕在化させることが重要。顧客の経営課題に寄り添い、コンサル機能を発揮して、資金需要を喚起していく」
--貯蓄から投資の流れを加速させることも重要だ
「一定の金利が付く運用商品を開発することで、投資の喚起ができるはずだ。少額投資非課税制度(NISA)、4月から本格的に始まる教育資金づくりなどに活用してもらうことを目指した、未成年者向けの『ジュニアNISA』の利用促進や制度拡充などを働きかける。継続的にやっていくことで、経済の再生、好循環に向け貢献していく」
--金融基盤の高度化はどう進めていく
「IT技術の革新により、金融にも大きな変革の波が押し寄せており、これを利便性向上や金融業の発展につなげていきたい。銀行間のお金のやりとりを24時間365日可能にする新たな決済システムの2018年の稼働に向けた開発対応を着実に進めていきたい」
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【プロフィル】国部毅
くにべ・たけし 東大経済卒。1976年住友銀行入行。2001年さくら銀行と合併、三井住友銀行が発足。財務企画部長、経営企画部長、取締役専務執行役員を経て、11年4月から頭取。東京都出身。
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