自動運転実験でガイドライン案 「普及後押し」自動車メーカー歓迎
警察庁がガイドライン(指針)案をまとめたことに対し、大手自動車メーカーは「ルールの明確化で異業種も含めて実験しやすくなり、自動運転の普及につながる」と歓迎している。指針案はドライバーの乗車を条件としたが、各社は現時点では「完全自動運転」に慎重で、開発への影響は軽微とみられる。
ホンダの担当者は指針案の内容に関し「欧米と比較しても妥当な内容」と評価。「開発を推進する際の多くの課題の解決に向け、指針は大変重要だ」と話す。
年内に高速道路の同一車線での自動運転が可能なモデルの投入を計画する日産自動車は、今後の実験への影響について「以前から安全に配慮して公道実験を行っており、特にない」(担当者)とみている。
政府は今後、必要な法整備を進める見通しで、業界からは「どのような法体系が自動運転の技術の発展や商品投入を促進するのか、という観点で議論を進めてほしい」(大手自動車幹部)との声が出ている。
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