輸入車各社、高性能モデルの販売強化 差別化望む富裕層の獲得狙う
輸入車各社が高性能モデルの販売を強化している。アウディが新たにサブブランド「アウディスポーツ」を日本に導入し、高級スポーツカー「R8」などを置く店舗をオープン。メルセデス・ベンツも「AMG」の専用コーナーを持つ店舗を約3割増やす。ブランドのファン作りとともに、他とは違う車が欲しいという富裕層や愛好家らを取り込むためだ。
3月下旬、静岡県の富士スピードウェイ。会見でアウディジャパンの斎藤徹社長は「スポーツイメージを訴求し、お客さまとさらなる絆づくりをしていきたい」とサブブランド導入の狙いを説明した。
R8や高性能モデル「RS」を展示する「アウディスポーツストア」を既存店の一角に開設し、トレーニングを受けたスタッフを配置。今年度は24店にオープンする。レースに参加する顧客支援も行う計画だ。
RSは通常モデルと異なる高出力エンジンなどを搭載、大半が1000万円以上、R8も2000万円以上だが、昨年は約600台を売り上げた。レースに参加する顧客は一部だが、富裕層などに支持されており、2020年に販売を2倍以上に引き上げる強気の目標を掲げる。
メルセデス・ベンツもAMGの試乗車や専用の展示スペースを持つ店舗をAMGパフォーマンスセンターとして展開。年内に拠点数を30から40に増やす。
15年度の外国メーカー車の販売は28万2079台で、前年割れの日本車とは対照的にプラスになり、登録車に占める割合は9%と過去最高。手ごろな価格の小型車やディーゼル車などをそろえたことで、日本車からの乗り換えも目立つ。
高性能モデル「M」が試乗できる認定ディーラーを増やしているBMWは「M、上級車、スポーツ用多目的車など、顧客にいろいろなルートを用意することで継続してBMWに乗ってほしい」と話す。
高性能モデルはブランドの象徴になるうえ、単価が高く、部品やメンテナンスなどの収益も見込める。このため、各社の国内販売で重要な役割を担っている。
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