関電と東ガス、LNG火力で技術連携 発電所運転・保守 人材育成など共有

 

 関西電力と東京ガスは11日、液化天然ガス(LNG)火力発電所の運転・保守で技術連携を進めると発表した。人材育成などでノウハウを共有し、発電所の安全性と効率性を高めるのが狙い。

 両社は今後、首都圏での発電所開発や海外事業への共同参加などでも連携を広げられるかどうかを検討する。

 火力発電所の技術連携では、東京ガスで火力発電所に携わる人材を、関電の教育プログラムに派遣することから始める。東京ガスの担当者は「発電所の運転では電力会社の方が高い技能を持っている」と説明した。

 両社はオーストラリアと米国でLNGを共同調達するなど協力関係にある。今後は仕入れたLNGを相互融通することで、安定調達とコスト削減につなげることも目指す。