高島屋が増収増益、インバウンド伸長 今期も好調見込む

 

 高島屋が12日発表した2016年2月期の連結決算は、売上高にあたる営業収益が前期比1.9%増の9295億円、本業のもうけを示す営業利益が3.0%増の329億円、最終利益は5.5%増の238億円で増収増益を確保した。

 主力の百貨店事業で、訪日外国人の免税売上高が前期比約2倍の約300億円と大きく伸長し、富裕層の高額消費も堅調だった。

 会見で木本茂社長は、年初から続く株安傾向が、「消費マインドを若干冷やしている部分はある」と指摘したが、「いい物ならば買うという消費行動は続いている」として悲観的にはみていないと述べた。

 併せて開示した17年2月期の業績見通しは、営業収益が2.5%増の9530億円、営業利益が3.1%増の340億円、最終利益が0.7%増の240億円、免税売上高も50億円増の350億円と見込んだ。