コニカミノルタ、ヘルスケアなど倍増 5年後に売上高1.5兆円へ

 

 コニカミノルタは14日、2021年3月期に連結売上高を16年3月期見込み比38.8%増の1兆5000億円に引き上げる目標を示した。成長分野のヘルスケア領域は1700億円、産業用光学システム領域は1200億円にそれぞれ倍増させる。主力のオフィスサービス領域が売上高全体に占める割合は、複合機事業の成長鈍化などを背景に、約6割から5割にまで下がるとの見通しを示した。17年度を起点とする新中期経営計画については、10月に概要を、来年4月に全容を示す方針だ。

 ヘルスケア領域では、早期診断の高度化サービスに注力。診断に人工知能(AI)を活用するほか、次世代X線診断装置などの開発を進め、介護経営や在宅医療の支援サービスを提供する。

 産業用光学システム領域では、工場内の人の動きを解析するレーザーレーダーや、製造業や物流業の作業現場と遠隔地を情報技術(IT)で結んで視角情報を共有し、作業を効率化できるウエアラブル機器などを提供する。

 IT関連のグローバル人材確保などを目的に、M&A(企業の合併・買収)も継続する。営業利益率の目標については、「為替想定が難しい」(山名昌衛社長)ことから8~10%程度と幅を持たせた。