キリンビバレッジ 勝ち残りへ独自性ある製品投入へ

トップは語る

 □キリンビバレッジ社長・堀口英樹さん(54)

 --少子高齢化が進む中で、飲料業界の状況は

 「長期的には人口減少が進むだろう。一方で、飲料製造業者の数は多い。飲料市場は参加者が多く、アルコールなどと比べると参入障壁も低い。今後、競争は一段と激しくなる」

 --業界の再編は進むのか

 「再編が進む可能性は高い。厳しい環境下で、プレーヤーが多いためだ。ただ、方法はM&A(企業の合併・買収)だけでなく、当社とダイドーとの業務提携のような連携が今後は増えていくだろう」

 --市場で勝ち残るためのポイントは

 「独自性だ。例をあげると、小岩井乳業が取り組んでいたような独自性だ。ヨーグルトは、容器の中にヨーグルトを入れて発酵させる後発酵と呼ばれる製法が一般的だが、小岩井乳業は、容器に入れる前に大きなタンク内で半日以上発酵させる前発酵と呼ばれる製法を採用した。生産に時間がかかり、設備投資も必要だが、手間暇かけて作られた商品は消費者からの信頼が厚い。当社も消費者から信頼を得られる製品を投入していきたい」

 --キリンビバレッジの独自性は何か

 「これから探していきたいが、商品開発力や技術力がある。また、何かやるぞというとき、社員一丸となって取り組む瞬発力もある。今後はこうした当社の良いところにさらに磨きをかけたい」

 --2016年12月期の売上高営業利益率は3.0%と前期と比べて倍増させる目標を立てている

 「具体的には、コスト削減のほか、大型容器に入った利幅の低い製品の販売を減らす一方で、小型容器に入った利幅の多い製品の販売を増やす取り組みなども進め、利益率の向上を目指している。目標の達成は簡単ではないが、クリアしたい」

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【プロフィル】堀口英樹

 ほりぐち・ひでき 慶大商卒。1985年キリンビール入社。2009年3月フォアローゼズディスティラリー社長。13年3月小岩井乳業常務、14年3月社長を経て、16年3月から現職。神奈川県出身。