ビジョン Wi-Fi事業 訪日客向けに商機

トップは語る

 □ビジョン社長・佐野健一さん(46)

 --主力の「グローバルWiFi」事業が好調だ

 「世界各国の通信事業者と契約し、渡航先で高速無線通信が使える小型端末を貸し出している。現在200以上の国と地域に対応し、世界の大半をカバーしている。1日3000円程度かかる携帯電話の国際ローミングに対し、700円程度と格段に安いのが魅力だ」

 --安さ以外のメリットは

 「特に法人客は、ハッキングの恐れがあるホテルや公共の無線LANを使わずに済むため、情報漏洩(ろうえい)の心配がない。一方、最近の個人旅行者は旅先で撮影した写真を現地でSNSに投稿することが多く、日本にいるときの3倍もネットを使っている。高速通信が可能なグローバルWiFiならストレスなく使える」

 --訪日外国人向けにも同様のサービスを展開中だ

 「昨年2月に『NINJA(ニンジャ)WiFi』の名称でサービスを始めた。事前にネットで申し込めば来日後に当社の空港カウンターで端末を借りられる仕組みだ。海外は日本ほどこうした小型端末が浸透していないが、使ってみたら便利だったと非常に喜んでもらっている。政府が訪日外国人の目標を2020年で4000万人に上方修正したが、その2割に利用してもらえればと思う」

 --情報通信サービス事業も好調だ

 「これから起業する人などに、電話回線やコピー機、ホームページといったIT環境を提供している。昨年はセキュリティー機器の取り扱いも始めた。こうした製品をまとめて提供できるので、顧客は別個に手配するよりはるかに労力がかからず、本業により集中できる。しかも顧客専門のコンシェルジュが付き、かゆいところに手が届く。ホームページを集客の主な窓口にしていることや、昨年12月に東証マザーズへ上場し、信頼が高まったことも追い風になっている」

                  ◇

【プロフィル】佐野健一

 さの・けんいち 鹿児島商工(現樟南高校)卒。光通信を経て1995年ビジョン設立。鹿児島県出身。