三菱自・相川社長「会社存続に関わる事案」 海外向け車種の不正は…

 

 三菱自動車の相川哲郎社長、中尾龍吾副社長の記者会見での一問一答は次の通り。

 --不正な走行試験を認識していたか

 相川社長「全く承知していなかった。当時これで良いと思ってやり始めた方法が伝承され疑われずにやられていた可能性もある。自浄作用が働かなかった」

 --不正な試験方法はいつから実施していたか

 中尾副社長「1991年から国内向けで使っている。対象となる車種数は確認できていない」

 --不正の背景は

 中尾副社長「(繰り返し引き上げられた)燃費目標にプレッシャーを感じてそういう方向に走ったのだろう」

 --顧客への補償は

 相川社長「どれだけ燃費が悪い方にいったのか全体の数字が出せないとどのような補償をするか決められない。燃費と中古車価格のダウン(の補償)を検討している」

 --経営責任は

 相川社長「会社の存続に関わる極めて大きな事案だと思う。外部の専門家でつくる特別調査委員会の報告を聞くまでは社長の責任は果たす」

 --海外向けの車種で不正は確認されたか

 中尾副社長「現時点では確認できていない」

 --三菱グループへの支援要請は

 相川社長「まだしていない。全容が分からないとお話しできない」