トヨタ、3週間ぶりに全工場が再開 部品調達にめど

 

 トヨタ自動車は6日、熊本、大分両県で相次ぐ地震の影響で部品不足に陥り、停止していた車両組み立ての5工場の8ラインを再開した。部品の調達に一定のめどがつき、国内の組立工場の30ラインが全面稼働。4月15日から休止したトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)は3週間ぶりの操業となった。

 再開したのは宮田、岐阜車体工業(岐阜県各務原市)、トヨタ車体のいなべ(三重県いなべ市)の3工場。トヨタ本体の元町(愛知県豊田市)と日野自動車の羽村(東京都羽村市)の2工場でも、停止中だった一部ラインで生産を始めた。

 高級車ブランド「レクサス」を手掛ける宮田工場では、6日午前5時ごろに従業員が出勤。男性従業員(41)は「再開を通じ、熊本の復興が加速してほしい」と期待を寄せた。別の男性従業員(38)は「早く余震が収まり、生産面の心配がない通常の稼働に戻ってほしい」と話した。

 グループのアイシン精機の子会社が熊本市で被災し、生産していたドア部品などの供給が滞ったため、トヨタは各地の車両組み立てラインの段階的な停止に踏み切った。アイシンが別の工場での代替生産を進め、組み立てラインも順次、再稼働していた。

 トヨタによると、今回のライン停止に伴う減産規模は約8万台。グループ会社の爆発事故の影響で、2月にも生産を一時停止しており、計約17万台の減産になる。