サンスター「ガム・プレイ」採点・記録で効果的な磨き方指南 スマホと連動

 
4月中旬に行われた発表会では、歯磨き中に天気予報などの情報をチェックできるアプリ「マウスニュース」などが紹介された

 サンスターは、歯ブラシに装着するだけで効果的な磨き方を“指南”する機能を持つデジタルデバイス「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」(希望小売価格5000円、税別)を発売した。

 歯科衛生士が監修したスマートフォンのアプリケーションが歯磨きのデータを記録・分析し、正しい方法を支援する。同社は、新製品を歯周病予防に生かしたい考えだ。

 利用者は、加速度センサーが搭載された重さ約15グラムのデジタルデバイスを歯ブラシの手元部分に装着。センサーが歯ブラシの動きや速さを測定し、近距離無線通信「ブルートゥース」を介してスマホに送信される仕組みだ。

 専用アプリは3つ。指示通りに歯を磨くと楽曲を演奏できるなどの機能を持つ「マウスバンド」や、歯磨き中の3分間にニュースを読み上げる「マウスニュース」、歯ブラシを動かして、口内の菌をモデルにしたモンスターを倒すゲームなどができる「マウスモンスター」だ。

 これらのアプリには、歯科衛生士の歯の磨き方にどれだけ近いかを100点満点で採点する「マウスチェック」と、歯磨き中の動きや時間などのデータを記録する「マウスログ」の基本機能が付いている。

 同社は今後、新製品を通じて歯ブラシの動きなどに関するビッグデータを蓄積し、商品開発に役立てる方針。

 マーケティング部プロダクトマネジメントグループの松富信治さんは「歯磨きを通して、オーラルケアだけでなくヘルスケアでも貢献したい」と話している。