三菱UFJ 新収益源、地銀と連携強化 フィンテックや地域課題解決

 

 三菱東京UFJ銀行がITを活用した新たな金融サービスであるフィンテックや地域の課題解決ビジネスで、地方銀行との連携を強化している。激しい貸し出し競争や日銀のマイナス金利政策で、貸し出しでは十分な利益を上げるのが難しくなる中、地銀の顧客基盤と三菱UFJの幅広いネットワークを結び付け、新たな収益源を作り出す狙いだ。

 フィンテック分野では、三菱UFJは親密な関係にある地銀35行と研究会を立ち上げた。フィンテック関連のベンチャー企業経営者らの講演を開くなどして、地方では得るのが難しい情報を提供する。

 三菱UFJの小山田隆頭取は「研究会が拡大につながっていくこともある」と述べ、参加地銀との協業を検討する考えを示している。多額の投資を地銀と少しずつ出し合い、それぞれの負担を減らす狙いもあるという。

 観光客誘致や空き家対策といった地域の課題を解決するため、地銀との連携協定の締結も進めている。2月に鳥取銀行と結んだ協定では両行と地元企業が協力し、ジビエ(野生鳥獣肉)の流通拡大などに取り組む。同様の提携は約15の地銀と締結に向けて協議しているという。