三菱自以外は不正見つからず 自動車各社、燃費問題で国交省に調査報告
東京都港区の三菱自動車本社のショールーム=4月22日、東京都港区(早坂洋祐撮影)
三菱自動車の燃費データ不正問題を受け、国土交通省から燃費不正の有無を調査、報告するよう指示された自動車各社は18日に調査内容を報告する。三菱自以外の主要自動車7社ではこれまで不正は見つかっておらず、問題が発覚した三菱自は、軽自動車以外の不正の詳細や誰が不正に関与していたのかなどを国交省に報告する方向だ。
三菱自は、燃費データを改竄(かいざん)した軽以外にスポーツ用多目的車(SUV)「RVR」などで必要な走行試験を実施せず、データを机上計算だけで取得していた疑いがあると国交省に11日までに伝えた。その後判明した調査内容について18日に詳細を報告する。
国交省は4月下旬、三菱自以外の各社に対しても不正の有無を報告するよう指示した。ただ、これまで三菱自以外の各社では不正が見つかっていないことを明らかにしている。
トヨタ自動車の早川茂専務役員は今月11日の決算会見後「(不正は)ない」と説明。日産自動車の坂本秀行副社長も12日に「不正は全くないと結論付けた」とし、ホンダの岩村哲夫副社長も13日、「二輪車、四輪車ともに問題は見つかっていない」と説明している。
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