三菱自・相川氏「不正、夢にも思わず」

一問一答
会見で辞任を発表した三菱自動車の相川哲郎社長(左)=18日午後、東京都千代田区の国土交通省

 三菱自動車の益子修会長、相川哲郎社長の記者会見での一問一答は次の通り。

 相川社長「多くの関係者に大変なご迷惑とご心配をお掛けした責任を取り、辞任することにした。開発部門の抜本的改革のために身を引くべきだと判断した。開発部門出身の私が社長として残ることは改革の妨げになる」

 --不正の原因は

 益子氏「(燃費目標の達成に向けた業務を)子会社に丸投げしていた。子会社が十分な技術を持っておらず、不正に追い込まれていった」

 --不正を生む環境をつくった経営陣の発言は

 益子氏「具体的な指示はしていないが、厳しい競争の中、会議の場で『(競合他社に)対抗できるのか』『最高の燃費を目指してほしい』などと言っていた」

 --経営陣は不正を見抜けなかったのか

 相川氏「車のデザインが決まれば走行抵抗も決まるので、まさか(データを)操作しているとは夢にも思わなかった」

 --後任の社長人事は

 益子氏「本日時点ではまったくの白紙。明日以降よく相談して決めていきたい」

 --水島製作所での生産再開は

 益子氏「時期の見通しは持ってないが、生産を継続し地元の部品メーカーも一緒に生きていく形を何とか取りたい」