iPadシェア4割も…出荷数11%減 15年の国内タブレット市場
調査会社のMM総研(東京)が19日発表した国内タブレット端末の出荷状況によると、2015年度の出荷台数は前年度比2.8%減の903万台だった。調査を開始した10年度以降で前年割れは初めて。普及が一巡したのが要因とみられる。
iPadで市場をけん引してきた米アップルが11.5%減となったのが響いた。携帯電話会社がアップル以外の端末の販売を強化したことも背景にあるようだ。
ただメーカー別のシェアでは、アップルは約4割を占め、依然として圧倒的な1位だった。2位は中国の華為技術(ファーウェイ)、3位は台湾のASUS(エイスース)で、海外メーカーの強さが目立った。
MM総研は16年度の出荷台数は970万台と再び増加を予想する。携帯電話会社の販売促進活動の活発化や、大手携帯電話会社の回線を借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)向けの増加を織り込んだ。
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