三菱電機、中国FA事業の回復に遅れ 売上高5兆円以上など、目標は維持
三菱電機の経営戦略説明会で壇上に立つ柵山正樹社長=23日、東京都千代田区
三菱電機の柵山正樹社長は23日の経営戦略説明会で、成長牽引(けんいん)事業と位置付けるファクトリーオートメーション(FA)システム事業について「中国市場の回復には時間がかかる」との懸念を示した。中国経済の減速や円高の影響で2017年3月期連結決算は減収減益を見込むが、21年3月期までに売上高5兆円以上、営業利益率8%以上を達成する目標は「維持する」とした。
柵山社長は「中国では製造業への投資が落ちており、売り上げも落ちている。この1、2カ月は持ち直したようにも見えるが、瞬間的なものかどうかは分からない」と指摘。一方で、FA技術と情報通信技術を活用し、顧客企業の製造現場のコスト削減につなげる「イーファクトリー」の推進などで「収益性の向上に取り組む」と述べた。
説明会では、照明設備からエレベーター、入退室管理システムまで一括提供するビルシステム事業や、エネルギー管理システム(EMS)、デジタルサイネージ(電子看板)などを組み合わせたスマートタウン向けサービスなどの事例を紹介。「技術や事業の組み合わせによるシナジーで、収益力を高めていく」と述べた。
キッチン・生活家電事業については「10万円以上するような高級機種に力を入れている。掃除機、テレビも含めて、他社とは違う形で価値を提供できる」とし、高価格帯商品を中心に継続する考えを示した。
売上高の海外比率については、16年3月期の42.6%から21年3月期に49%に引き上げる方針だが、国内も「基盤市場として引き続き重視する」と述べた。
関連記事