「コンピューテックス台北」開幕 日本勢、IoT最新技術を披露
MSIが「コンピューテックス台北」で披露したVRゲーム=31日、台北
世界最大級のコンピューター見本市「コンピューテックス台北」(台湾貿易センター、台北市コンピューター協会主催)が31日、台北で開幕した。36回目の開催で、世界30カ国・地域から1602社が5009のブースを出展。パソコンやスマートフォンの最新機種だけではなく、全てのモノをインターネットで結ぶ「IoT」を生活やゲームなど幅広い分野に導入した最新技術を披露した。台湾企業との協業を足がかりに世界進出を狙う日本企業も技術をアピールした。
台湾のIT大手、エイサーは自動車の内外の情報を通信でやりとりし、ドライブ中にかける音楽を取り込むこともできるスティック型端末や、商業施設内でカメラ撮影した映像から消費者の年齢、性別から行動パターンまで分析できる技術を展示。
エイスース、MSI、米マイクロソフトは、ウエアラブル端末を頭に装着して仮想現実(VR)を体験しながら楽しめるゲームなどを披露。多くの来場者がブースを訪れた。
日本勢では、富士通とパナソニックのシステムLSI(高密度集積回路)事業を統合し、今年4月に台湾に子会社を設立したソシオネクストが昨年に続き2回目の参加。2020年東京五輪を視野に開発する高精細の8K映像、360度方向の視角情報をカメラで集め、自動車の運転などに活用できる技術などを披露した。(台北 宇野貴文)
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