ホンダが都内にAIの研究開発拠点を開設 自動運転やロボット技術

 

 ホンダは2日、人工知能(AI)を研究・開発する新拠点を9月に東京・赤坂に開設すると発表した。従来は埼玉県内などで研究してきたが、新拠点は都内という立地を生かして大学や研究機関などとの連携を強化する。

 研究成果は、人間のような「判断」「学習」が必要になる自動運転やロボット技術などに活用する。

 研究開発子会社の本田技術研究所が設立する。研究員は社内に加え、外部からも迎える予定。ソフトウエアや通信などの研究者らと連携を進め、技術の補完や相乗効果を目指す。

 ホンダは視覚・聴覚の認識や脳科学など先端研究の拠点を埼玉や米国、ドイツに展開している。新拠点はAIに特化することで、自動運転やロボット技術の高度化を進める。

 AIをめぐっては、トヨタ自動車が1月に米シリコンバレーに新会社を設立し、5年間で10億ドル(約1100億円)を投じるなど開発競争が激しくなっている。