大手企業の夏のボーナスは3.7%増の92万円超 4年連続プラス、経団連が1次集計

 

 経団連が7日公表した大手企業の平成28年夏のボーナス1次集計によると、平均妥結額は、昨年よりも3.74%増の92万7415円で、4年連続のプラスとなった。昭和34年の統計開始以来、平成19年の93万8555円、20年の93万329円に次いで過去3番目で、ほぼリーマン・ショック以前の水準に回復している。

 全14業種のうち、自動車が3.45%増の106万5091円と、3年連続で100万円を超え、化学、電機など、計8業種が前年を上回った。電力のボーナスが東日本大震災以前の水準近くまで回復し、非製造業全体を押し上げた。

 一方で、鉄鋼が14.78%減の66万8709円、非鉄・金属が14.36%減の78万4688円と落ち込んだ。大手企業では業績連動でボーナスを支給するケースが増えているため、業種によって明暗がわかれた。

 経団連では経営側の春闘の指針としてまとめる「経営労働政策委員会報告」で、業績の改善した企業に対し、年収ベースでの賃金の引き上げを要請してきた。月例賃金も1次集計段階で、前年比2.19%増となっているため、「年収ベースでは前年を上回ることは確実」(経団連労働政策本部)と、指針を大企業では達成できたとみている。

 調査は東証1部上場で、従業員500人以上の大企業を対象に実施し、95社が回答。7月下旬に最終集計を公表する。