お家騒動に続き…ロッテグループに裏金疑惑 ブランド打撃
韓国検察が10日、簿外の裏金をつくった疑いがあるとして、ロッテグループの本社や創業者の重光武雄氏、次男の昭夫氏らの家宅捜索に踏み切った。日本のロッテホールディングス(HD)では昭夫氏と長男・宏之氏の経営権争いが続いており、裏金疑惑が深まれば、昭夫氏が主導する日本の経営体制にも打撃となる可能性がある。
宏之氏は10日、韓国での家宅捜査に関して、「現経営体制の重大な問題点が顕在化した」などとする声明を発表。全容解明に向けロッテHDに説明責任を果たすことを求めた。
宏之氏は2015年にロッテHD副会長などの役職を解かれ、これを不服として自らを取締役に選任することなどを今年3月の臨時株主総会に提案した。だが、否決され、昭夫氏が株主の信任を受ける形になった。
それでも、宏之氏は今月にも開催される定時株主総会で、再び同様の提案をする。しかし、約3割の株式を持つ従業員持ち株会の賛同は難しく、提案の成立は困難とみられていた。
ただ、裏金疑惑が深刻化すれば昭夫氏には逆風で、宏之氏が株主総会で一気に巻き返す可能性も否定できない。
宏之氏は世界展開の強化や経営の透明性を高める意向を示している。もっとも長引く“お家騒動”などで市場ではロッテグループのガバナンス(企業統治)に疑問の目が向けられている。仮に宏之氏がロッテHDの経営陣に復帰しても、ブランドイメージの悪化は避けられない。
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