イチネンホールディングス バイオマス発電事業参入も検討
トップは語る□イチネンホールディングス社長・黒田雅史さん(50)
--営業利益が13期連続で増加している
「2016年3月期の売上高は前期比4.4%増の748億円、営業利益は同1.6%増の55億円で、いずれも過去最高を更新した。主力の自動車総合サービス事業で、昨年傘下に収めた東電リース(現イチネンTDリース)の収益が上積みされ、メンテナンス受託台数も増加した。ケミカル事業では機械工具商向け製品などの販売が好調だった」
--17年3月期の見通しは
「自動車リースやケミカル、駐車場管理などの各事業が堅調に推移している。前期は85周年記念事業などで増えた販売管理費も大幅に削減できるため、14期連続の営業増益も達成は可能とみている」
--農業など新規事業の計画は
「新規参入した農業事業は兵庫県篠山市にあるビニールハウスでミニトマトを栽培し、来年1月から食品スーパーなどに販売する。農園の全国展開と、生産だけでなく加工、流通も含めた6次産業化を進め、15年後には売上高50億円を目指す。野菜の栽培過程で出る残渣(ざんさ)を活用したバイオマス発電事業への参入も検討する。その他、顧客とのリース契約が満了した中古車をアジアなどに輸出販売する事業を早期に始める計画だ。今月中にもミャンマーで市場調査を開始する」
--21年3月期に売上高1000億円超、営業利益100億円超を目標に掲げている。達成に向けた戦略は
「M&A(企業の合併・買収)と、農業などの新規事業、海外事業の拡大を図る。これまで同様に、自動車リースや機械工具事業などで相乗効果の見込める案件があれば積極的にM&Aを行う。昨年開始した、タイでの空調工具事業と中国での工業用ケミカル製品販売も順調に滑り出している。海外事業の拡大も20年度の目標達成に欠かせない」
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【プロフィル】黒田雅史
くろだ・まさし 関西学院大法卒。1988年イチネン(現イチネンホールディングス)入社。取締役、常務、専務、副社長などを経て2009年4月から現職。大阪府出身。
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